今でこそ、「万年大関」の印象が強いが、若い頃は大変なやんちゃだったという千代大海。幼少より他の子より体格が一回りでかく、運動神経も抜群だったため、自分のことを何か特別な子供だと思っていたという。
小5からワルで、中1で暴走族「十二単(じゅうにひとえ)」を作り、佐賀県出身で同年代のはなわ曰く「大分の龍二(=千代大海の本名)と言えばボクでも知ってるぐらいの凄く有名な男だった」とか。でも、他人をいじめたりはしなかったという。
入門のきっかけは母親。母親は千代大海を相撲とりにしたかったようで、それまで何一つ文句言わなかったが「相撲取りにならないなら、一緒に死んでくれ!」と包丁を持って迫ってきたから。母親の本気の迫力に圧倒され、そこから真面目に話し合い、母親を安心させたいと大相撲入りを決意。
千代の富士のいる九重部屋に行く際、相手になめられたらいけないと思い、金髪・リーゼントで行ったものの、大横綱の前ではヘビににらまれたカエルも同然に。
「やる気があるなら頭剃ってこい!」といわれ、すぐに切って、翌日入門へ。母親が別れ際、情に流されないように一度も振り返らずに帰っていったのを見て、そこから自分が変わり、相撲人生がスタートした。
入門後、雑用ばかりで全く自由がなかったが、自分が強くなって出世すれば自分の雑用を先輩がやってくれることだってあると知り、「こんなに楽しいことない」と俄然、やる気を出して相撲に取り組むようになった。
次回は小さい頃分かれた父親との不思議な縁について
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