●武田鉄矢のオーラ診断1(「オーラの泉」より)
金八先生でお馴染みの武田鉄矢の登場である。美輪は武田のことを「男らしい、たいへん潔い方」と評する。昔、初対面のときにツカツカとまっすぐ美輪のところに来て「僕の『母に捧げるバラード』は美輪さんのヨイトマケの歌のパクリでした」と謝罪したことがあるとか。
武田は美輪のことを「船の舳先にある木彫りの女神像」だという。やはり同じ九州出身の人間にとっては大きい存在のようだ。博多から上京して同期の仲間はバンバン売れ出すけど、自分たちは取り残され追い詰められた結果に生み出されたのが「母に捧げるー」の歌。実は夢に敗れて博多に帰ったときの母への詫び証文のつもりだったが、なんと100万枚を超える大ヒットになり、武田と母親は一躍、時の人へ。
武田の母親は最初は機嫌が悪かったが、売れ出すにつれて歌を褒めるようになった。こういう「世俗的なところが母親の真骨頂だった」と武田は言う。あの歌はいつの間にか父親のいない家庭の息子と母親の歌のようになっていて、取材で父親のことを聞かれた母親は「あの人はフィリピン戦線で・・・」と亡くなったことにしてしまったという。
だが運悪くそれを父親が聞いて夫婦ケンカになったこともあるとか。でも母親は「人間は面白い話を聞きたいのであって、ムダに真実を語る必要はない。話を聞きたい人には面白く、そんなふうにケースバイケースで生きていくんだ」と語っていたという。するとこのとき江原は「今日、お父さんが後ろに来てるんですよ」と苦笑しながら言う。
美輪は「どんなに辛いときでも笑いとばす。がばいばあちゃんでも武田さんのお母さんでも、九州女の強さとユーモアがある。一言一言が面白いんだけどその裏に真理があり哲学がある。そこがすばらしい」と言う。
武田は「貧しいタバコ屋で、悲惨で暗くて切なくてどうしようもない私をどこまでおどけて表現できるかという。それが人生じゃないかと言っていた」と言う。美輪は「みじめな自分を笑い飛ばす高等技術なのよ」と指摘する。武田も子供ながら「この人は面白い」と思ったという。
次回はどん底での奥さんと母親の励ましについて
直居ユミリー恋愛風水直居ユミリー
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